S&P 500ヒートマップの読み方:米国マーケットマップを解説
一つひとつの箱が1社です。箱の大きさはその会社の時価総額、色はその日の値動きを表します。ごく少数の箱が全体の3分の1を占めるため、色より先に大きさとセクターを見ます。2026年10月23日のマップを例に読み方をたどります。
Pacific Tapeの米国マップは、S&P 500の全銘柄を箱として描きます。箱の大きさは、その会社の米ドル建ての時価総額です。色は株価の値動きの大きさです。緑は上昇、赤は下落、灰色は変わらずを表します。 マップの上にあるボタンで、Nasdaq-100やDow 30に切り替えられます。
まず大きさを見て、次にセクター、最後に色を見ます。2026年10月23日には、箱の合計は約69.59兆ドルでした。5社だけで全体の4分の1を超えていました。以下の例はすべて、その日の米国の通常取引のものです。
米国マップにはどの銘柄が載っているか
S&P 500の表示には、指数の構成銘柄が入っています。10月23日は503銘柄でした。アルファベットのクラスA株とクラスC株が別々の箱になっているためです。構成銘柄の一覧は、公表されている指数の銘柄リストに従います。Nasdaq-100の表示には101銘柄が入っています。そのうち15銘柄はS&P 500に含まれない会社です。Dow 30の表示にはダウ平均の30銘柄が入っています。そのすべてがS&P 500にも含まれています。
最近上場した銘柄は、上場前に始まる期間について「n/a」と表示されることがあります。また、SEC提出書類にまだ株式数がない1社は箱がありません。ただし、上昇・下落の銘柄数には含まれます。 How a Stock Gets Into the S&P 500 and the Nasdaq-100 で、銘柄リストがどう入れ替わるかを解説しています。
箱の大きさは何を表すか
箱の面積は、その会社の時価総額です。最新のSEC提出書類にある発行済株式数に、終値を掛けて求めます。株式数は全数で、浮動株調整はしていません。このため、マップ上の各社の比率は指数のウエートに近いものの、同じではありません。
10月23日の上位は次のとおりです。
| 会社 | マップに占める比率 |
|---|---|
| エヌビディア(NVDA) | 7.31% |
| アップル(AAPL) | 7.29% |
| マイクロソフト(MSFT) | 5.60% |
| アマゾン(AMZN) | 3.84% |
| アルファベット クラスA(GOOGL) | 3.08% |
この5社でマップの**27.1%を占め、上位10の箱では38.0%**でした。 Chipsマップと違い、米国マップには箱の大きさやグループ分けを選ぶメニューはありません。箱は常に時価総額で大きさが決まり、セクター別にまとめられ、ティッカーで表示されます。
色は何を表すか
色は、選んだ期間の値動きです。期間は最新の取引日、前日、5日、20日、60日、120日から選べます。日数は営業日で数えます。値動きが大きくなるほど色が濃くなり、期間が長いほど段階の幅が広がります。
| 期間 | 色の段階(上昇・下落それぞれ) |
|---|---|
| 1日 | 0.5%, 1%, 2%, 3% |
| 5日 | 1%, 2%, 4%, 6% |
| 20日 | 2%, 5%, 10%, 15% |
| 60日 | 3%, 7%, 15%, 25% |
| 120日 | 5%, 10%, 20%, 35% |
上昇・下落とも0.005%未満の値動きは灰色です。ベージュは、その期間の数値がないことを表します。
セクターはどう読むか
箱は世界産業分類基準(GICS)の11セクターにまとめられています。セクター名をタップすると、そのセクターを拡大表示します。10月23日のセクター別の内訳は次のとおりです。
| セクター | マップに占める比率 | 騰落率(時価総額加重) |
|---|---|---|
| 情報技術 | 36.2% | +0.36% |
| 金融 | 12.4% | −1.36% |
| コミュニケーション・サービス | 9.9% | −1.44% |
| ヘルスケア | 9.8% | −1.14% |
| 一般消費財・サービス | 9.5% | −1.34% |
| 資本財・サービス | 7.9% | −1.25% |
| 生活必需品 | 5.2% | −1.82% |
| エネルギー | 3.7% | +2.55% |
| 公益事業 | 1.9% | −0.67% |
| 不動産 | 1.7% | +0.23% |
| 素材 | 1.6% | −0.97% |
このため、テクノロジーが上昇した日は、市場の実際の動きより全体が緑に見えることがあります。10月23日は情報技術とエネルギーが上昇し、他のセクターの多くは下落しました。
全体の騰落率と典型的な銘柄の動きがずれるのはなぜか
マップの下には、4つの数値が表示されます。
- 時価総額加重の騰落率: 各銘柄を期間の初めの時価総額で加重したものです。10月23日は**−0.56%**でした。
- SPY(S&P 500に連動する上場投資信託):−0.52%。
- 中央値の銘柄: 半数の銘柄はこれより大きく、半数は小さく動きました。**−0.85%**でした。
- 上昇・下落・変わらず: 503銘柄のうち135・367・1でした。
加重した騰落率が中央値より小さかったのは、その日、最大級の会社の下げが他の多くの銘柄より小さかったためです。個別で最も大きく動いたのは、9.06%上昇したクラウン・キャッスルと、11.24%下落したブルーム・エナジーでした。
Nasdaq-100とDow 30の表示はどう違うか
同じボタンで、残り2つの指数のマップを描き直せます。10月23日のNasdaq-100の表示は、時価総額加重で−0.12%でした。連動するファンドのQQQは−0.01%でした。Dow 30の表示は1点だけ異なります。全体の騰落率を、ダウ平均そのものと同じく株価で加重しています。その値は−1.23%で、DIAは−1.24%でした。箱の大きさは、こちらも時価総額で決まります。 Dow, S&P 500 and Nasdaq で、3つの指数が銘柄を異なる方法で加重する理由を解説しています。
マップはどの日を表示しているか
マップの上の状態表示には、NYSEとNasdaqについてCLOSE(終値)またはINTRADAY(取引時間中)が出ます。取引時間は韓国時間かニューヨーク時間で表示され、スイッチで切り替えられます。米国の取引時間中は、ニューヨーク時間の午前9:35から午後4:05まで、約15分ごとにマップが更新されます。午後4:00以降は終値を表示します。最新のデータがニューヨークの当日のものでない場合、最初のボタンには日付が表示されます。上の例で「Oct 23」と出ていたのがそれです。
米国マップでわかること、わからないこと
各社の規模を他社と比べた大きさと、ある期間の値動きが一目でわかります。一方、指数のウエートを正確には示しません。ここでの時価総額は浮動株調整をしていないためです。また、1回の取引日の色は、次の取引日について何も語りません。アジアの半導体銘柄と米国の半導体メーカーの比較については、Chipsマップの解説をご覧ください。
出典
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