Pacific Tape 海外投資家のためのアジア太平洋半導体株解説
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半導体 +1.36% メモリー +0.06% サムスン電子 −1.16%SKハイニックス −0.16%TSMC(10月22日) −1.45%キオクシア −1.61%マイクロン +2.98%エヌビディア +2.39%ブロードコム +2.33% USD/KRW 1,323.1 −0.11%USD/JPY 156.9 +0.25%USD/TWD 32.58 −0.09%

解説

SOXX・SMH・SOXQ:3つの半導体ETFはどう違うか

米国の3本のファンドは、どれも半導体株のバスケットを保有し、名前も似ています。ただし連動する指数は3つとも異なり、ルールも違います。そのため、エヌビディア、TSMC、SKハイニックスの比率に差があり、値動きも完全には一致しません。運用会社自身の資料をもとに、それぞれの仕組みを説明します。

SOXX、SMH、SOXQは、半導体株のバスケットを保有する米国の上場投資信託(ETF)です。名前からは同じ市場を対象にしているように見えます。しかし、各ファンドが連動する指数はそれぞれ異なります。指数ごとに、どの企業を採用するか、1社あたりの比率をどこまで認めるかのルールがあります。このルールによって、各ファンドに占めるエヌビディア、TSMC、SKハイニックスの比率が決まります。3本の値動きが完全には一致しない理由もここにあります。

この解説では、運用会社の目論見書、保有銘柄ファイル、指数のルールブックをもとに、各ファンドの仕組みを比較します。比率は日々変わります。以下の数値には、それぞれ基準日を記しています。

3本を並べて比べる

SOXX SMH SOXQ
運用会社 iShares(ブラックロック) VanEck Invesco
指数 NYSE半導体指数(NYSE Semiconductor Index) MVIS US Listed Semiconductor 25 Index フィラデルフィア半導体株指数(PHLX Semiconductor Sector Index、SOX)
指数算出会社 ICE Data Indices MarketVector Indexes(VanEck傘下) ナスダック
構成企業数 30 25 30
比率の上限 1銘柄8%。上位5銘柄以外は4% 1銘柄20%。4.5%を超える銘柄の合計は50%まで 上位3銘柄はそれぞれ12%、10%、8%。その他は4%
ADRの上限 ADR全体の合計で最大10% なし なし
公表年間経費率 0.33% 0.35% 0.19%
純資産 432億ドル(2026年10月23日) 666億ドル(2026年10月23日) 24億ドル(2026年5月31日)
設定日 2001年7月10日 2011年12月20日 2021年6月11日

3本ともナスダックに上場しています。どの目論見書も、ファンドを「非分散型(non-diversified)」に分類しています。これは、分散型のファンドに比べ、少数の企業に大きな比率で投資できるという意味です。SOXQの純資産は、SECに提出された直近の公開保有銘柄報告書(2026年5月31日付)の数値です。

指数の変遷にも注意が必要です。SOXXは2021年6月20日までSOXに連動していました。目論見書によると、そのベンチマークは「2021年6月20日まではフィラデルフィア半導体株指数、それ以降はNYSE半導体指数の実績を反映」しています。同じ月に設定されたSOXQが、現在SOXに連動しているファンドです。

各指数は構成企業をどう選ぶのか

  • NYSE半導体指数(SOXX): ICEの業種分類で半導体に属する米国上場企業のうち、規模の大きい30社です。ADRも含みます。構成銘柄は毎年9月に全面的に見直され、比率は3月、6月、12月に再調整されます。
  • MVIS US Listed Semiconductor 25 Index(SMH): 米国上場の半導体企業の上位50社から25社を選びます。新規採用には売上高の50%以上が半導体関連である必要があります(採用継続は25%以上)。構成銘柄は3月と9月に見直され、比率は四半期ごとに再調整されます。
  • SOX(SOXQ): 業種分類基準ICB(Industry Classification Benchmark)の半導体と半導体製造装置のサブセクターに属する米国上場企業のうち、規模の大きい30社です。ADRも含みます。ただしADRは、米国の預託銀行が保有する株式分だけが算入されます。構成銘柄は毎年9月に見直され、比率は四半期ごとに再調整されます。

上限の違いが最も大きく表れるのはどこか

上限は、最大級の企業がどこまで比率を伸ばせるかを決めます。SMHのルールでは1銘柄が20%まで認められます。SOXXはどの銘柄も8%に抑えます。再調整の間は株価に応じて比率が動くため、一時的に上限を超える銘柄も出てきます。

各ファンドの比率上位10銘柄は次の通りです。

順位 SOXX(2026年10月22日) SMH(2026年10月22日) SOX指数(2026年9月30日)
1 AMD 9.22% エヌビディア 20.92% エヌビディア 11.35%
2 エヌビディア 8.21% TSMC 9.72% ブロードコム 8.67%
3 インテル 8.16% ブロードコム 5.56% マイクロン 8.13%
4 マイクロン 7.63% AMD 5.37% インテル 4.91%
5 ブロードコム 7.46% テキサス・インスツルメンツ 5.29% AMD 4.75%
6 テキサス・インスツルメンツ 4.58% マイクロン 4.59% マーベル 4.57%
7 アナログ・デバイセズ 4.55% アナログ・デバイセズ 4.58% アプライド・マテリアルズ 4.08%
8 マーベル 4.51% ASML 4.48% KLA 4.06%
9 クアルコム 4.33% マーベル 4.40% TSMC 4.02%
10 KLA 3.60% クアルコム 4.06% アナログ・デバイセズ 4.01%

SOXXとSMHの列は、各運用会社の日次保有銘柄ファイルによるものです。SOXの列は、ナスダックのファクトシートに載っている指数そのものの比率です。SOXQの保有銘柄は、経費と現金を除けばこの指数に沿っています。

目立つ点が2つあります。エヌビディアはSMHの約5分の1を占めますが、SOXXでは10分の1未満です。また、SOXXではADR全体の合計に10%の上限があるため、TSMCの比率は3.25%にとどまります。こうした上限のないSMHでは9.72%です。

アジアの半導体企業はどこにあるのか

企業 SOXX(10月22日) SMH(10月22日) SOX(10月23日の構成銘柄)
TSMC(ADS、TSM) 3.25% 9.72% 採用(9月30日時点で4.02%)
SKハイニックス(ADS、SKHY) 2.62% 3.66% 非採用
ASML(オランダ) 1.50% 4.48% 採用
サムスン電子 非保有 非保有 非採用
キオクシア、東京エレクトロン、アドバンテスト 非保有 非保有 非採用

SKハイニックスのADS(米国預託株式)は2026年7月10日にナスダックで取引が始まりました。3本のうち2本はすでにこれを保有しています。SOXは、毎年の順位付け基準日である7月最終営業日の前に、3カ月の取引実績を求めます。SKハイニックスのADSは、その時点で3週間しか取引されていませんでした。詳しくは SOXの解説記事 で説明しています。サムスン電子は米国に上場していません。キオクシアは米国では店頭取引(KXIAY)のみです。このため、両社ともこれらの指数には入れません。米国の各ティッカーが何を表しているかは Asia Chip Stocks From a US Account で取り上げています。

値動きはどれほど離れるのか

比率が違えば、日々の値動きも違ってきます。セクター全体がそろって上がったり下がったりする日でも同じです。2026年4月2日から10月23日までの米国市場の142営業日について、SOXXのナスダック終値とSOX指数の終値を比べました。

指標 結果
4月1日から10月23日までの変化 SOXX +41.41%、SOX +38.16%
同じ方向に動いて引けた営業日 142日中137日
日々の騰落率の差の平均 0.19ポイント
1営業日での最大の差 0.73ポイント(8月5日:SOX −1.399%、SOXX −2.124%)

SOXXの数値はファンドの価格なので、配当は含みません。ここでのSOXも価格指数です。この期間、両者はほぼ毎日そろって動きました。それでも、日々の小さな差が積み重なり、6カ月で約3ポイントの開きになりました。これらの数値は過去の実績です。今後どちらの方向に差が開くかを示すものではありません。

ほかに何が違うのか

  • 経費。 公表されている経費率で計算すると、10,000ドルにかかる1年分の経費は、SOXXが約33ドル、SMHが35ドル、SOXQが19ドルです。
  • 規模。 表の純資産で見ると、SMHとSOXXはSOXQの何倍もの規模があります。
  • 11月の株式分割。 iSharesの目論見書補遺によると、SOXXは1株を3株に分割します。2026年11月3日時点の株主名簿に載っている保有者は、11月4日の終値後に新株を受け取ります。SOXXは11月5日から分割後の価格で取引されます。分割を調整していない株価チャートでは、この日に3分の2の下落が表示されますが、損失ではありません。

市場リポートに出てくる指数名は何を指すのか

市場リポートでいう「SOX」は、SOXQが連動するナスダックの指数のことです。SOXXとSMHは別のバスケットに連動しています。米国の主要な株価指数そのものの仕組みについては Dow, S&P 500 and Nasdaq: What Each US Stock Index Measures をご覧ください。

この記事は、英語の原文 SOXX vs SMH vs SOXQ: How Three Semiconductor ETFs Differ(2026年10月24日)をAI(Claude)が翻訳したものです。正確な内容は英語版をご確認ください: 英語版を読む。

情報提供のみを目的としています。投資助言ではなく、いかなる証券の売買も推奨していません。詳しくは免責事項をご覧ください。

出典

  1. iShares Semiconductor ETF (SOXX), fund page and holdings — BlackRock iShares
  2. iShares Semiconductor ETF summary prospectus (July 31, 2026, with supplements) — BlackRock iShares
  3. iShares Trust statement of additional information (filed July 27, 2026) — iShares Trust / US SEC (EDGAR)
  4. VanEck Semiconductor ETF (SMH), fund page and holdings — VanEck
  5. VanEck Semiconductor ETF fact sheet (September 30, 2026) — VanEck
  6. VanEck Semiconductor ETF summary prospectus (February 1, 2026) — VanEck ETF Trust / US SEC (EDGAR)
  7. MVIS US Listed Semiconductor 25 Index guide (version 1.04, September 2026) — MarketVector Indexes
  8. Invesco PHLX Semiconductor ETF summary prospectus (Form 497K, December 19, 2025) — Invesco Exchange-Traded Fund Trust II / US SEC (EDGAR)
  9. Invesco Exchange-Traded Fund Trust II, Form N-PORT holdings report (May 31, 2026) — US SEC (EDGAR)
  10. PHLX Semiconductor Sector Index (SOX) methodology — Nasdaq
  11. PHLX Semiconductor Sector Index fact sheet (as of September 30, 2026) — Nasdaq
  12. Weighting for SOX (constituent list, October 23, 2026) — Nasdaq Global Indexes

米国の半導体株は本日の半導体マップで →

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