東京エレクトロン、増配と自社株買いを発表 株価は5.2%下落
半導体製造装置メーカーの同社は、7月の計画を上回る配当を決め、最大1,500億円の自己株式取得枠を設けました。しかし株価の下落率は日経平均株価の2倍を超えました。
東京エレクトロンの株価は10月30日、9,514円(60.31ドル)で取引を終えました。前営業日の10,035円から5.19%の下落です。この日、東京証券取引所に上場する半導体製造装置メーカーの同社は、第2四半期決算を発表しました。あわせて中間配当を7月の予想より引き上げ、最大1,500億円(約9.51億ドル)の自己株式取得枠を設けました。
東京市場の代表的な株価指数である日経平均株価(Nikkei 225)は、同じ取引日に2.12%下落しました。東京エレクトロンの下落率はその2倍を超えたことになります。売りの理由は報じられていません。ドル建てでは5.17%の下落でした。
今回の決算は、2027年3月に終わる事業年度の第2四半期分です。Bloombergは10月30日、同社の業績見通しが市場予想を上回ったと報じました。Bloombergはこれを人工知能(AI)向け支出の拡大と結び付けています。地域の半導体需要は強い状況です。韓国の半導体輸出金額指数(2020=100)は2026年9月に733.03となり、8月から29.42%、前年同月から268.08%上昇しました。この指数が示すのは、東京エレクトロンの装置が生産を支える半導体の販売です。同社自身の受注ではありません。
配当は415円、7月の計画を上回る
取締役会は中間配当を1株415円に決めました。過去の数字との比較は次のとおりです。
| 今回 | 過去の数字 | |
|---|---|---|
| 1株当たり中間配当 | 415円 | 384円(7月30日予想)、264円(前年同期) |
| 配当総額 | 1,883億9,600万円 | 1,213億6,300万円(前年同期) |
総額は約11.9億ドルです。効力発生日は2026年11月27日で、基準日は2026年9月30日です。
東京エレクトロンによると、増配の理由は、上期の親会社株主に帰属する純利益が7月30日に示した予想を上回ったためです。同社はこの純利益の約50%を配当に回す方針を掲げています。
415円という金額は、2026年10月1日に実施した1株を5株とする株式分割の前の株式に適用されるとみられます。配当総額から逆算すると約4億5,400万株となり、分割後の株式数のおよそ5分の1にあたります。ただし、発表資料はこの点を直接述べていません。
自己株式取得は最大1,500億円
取締役会は自己株式の取得枠も承認しました。上限は2,500万株で、自己株式(会社がすでに保有する自社の株式)を除く発行済株式数の1.1%にあたります。取得総額は1,500億円を上限とします。取得期間は2026年11月1日から2027年3月31日までです。取得は東京証券取引所で、証券会社との取引一任契約に基づいて行います。これは、会社が定めた範囲内で証券会社が売買のタイミングを判断する契約です。
東京エレクトロンは、取得枠設定の根拠として手元資金の状況と成長投資の計画を挙げました。また、市場環境によっては取得の一部しか実施しない場合や、まったく実施しない場合もあるとしています。
株式分割を調整した2026年9月30日時点で、同社の自己株式を除く発行済株式数は2,269,837,310株、保有する自己株式は70,326,355株でした。
10月9日から23%超の下落
10月30日の下落で、月の前半に始まった値下がりがさらに深まりました。10月9日から10月30日までに、株価は円建てで23.55%、ドル建てで23.42%下落しました。為替は海外投資家にとって大きな違いを生んでいません。この間の円相場は1ドル=158.025円から157.76円へ動き、変化は0.17%でした。
日経平均株価は株価加重の指数です。このため、東京エレクトロンの大きな値動きは指数に強く影響します。日本国外の投資家は、東京市場の株式のほか、日本の半導体株を保有する方法のガイドで紹介している別の手段でも同社に投資できます。
自己株式取得の期間は11月1日に始まります。東京エレクトロンは1,500億円のうちどれだけを使う見込みかを示していません。配当の効力発生日は11月27日です。
情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。
出典
- Tokyo Electron: Notice regarding the Establishment of a Share Repurchase Facility
- Tokyo Electron: Notice Concerning Interim Dividends of Surplus (for the First Half of the Fiscal Year Ending March 31, 2027)
- Tokyo Electron: FY2027 Q2 Financial Announcement
- Tokyo Electron: 自己株式の取得枠設定に関するお知らせ
- Tokyo Electron: 剰余金の配当(2027年3月期中間配当)に関するお知らせ
- Tokyo Electron: 2027年3月期 第2四半期決算発表
- Tokyo Electron’s Outlook Beats Estimates While AI Spending Grows
- TSE closing prices (Tokyo Electron)
- yen per US dollar (statistic 731Y002)
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