マイクロン株が17.5%急落、2020年以来で最悪の1日
マイクロンは5年余りで最悪の1日に、米半導体株指数より大きく下げました。翌朝のソウル市場ではサムスン電子とSKハイニックスが値を下げました。
マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)の株価は11月5日、17.46%下落しました。ナスダックでの終値は656.39ドルです。前日は795.23ドルでした。このメモリー大手にとって、1日の下げとしては2020年3月以来の大きさです。
この日は半導体株全体が売られました。ただ、マイクロンの下げはより大きなものでした。米国上場の半導体株の指標であるPHLX半導体株指数は、同じ取引日に12.25%下げました。マイクロンの下落率は指数より約5ポイント大きかったことになります。
5年余りで最大の1日の下げ
マイクロンが1日でこれほど下げたのは、2020年3月16日以来です。この日、株価は19.8%下落しました。今回より1,669営業日前のことです。その間、11月5日の下げに並ぶ取引日はありませんでした。
今回の急落は、すでに続いていた下げに重なりました。マイクロン株は10月16日から11月5日の終値までに25.31%下落しています。Pacific Tapeは11月5日、マイクロンのそれ以前の値動きを別の記事で伝えました。
バロンズは市場シェアの縮小を指摘
バロンズ(Barron’s)は、今回の下げを、マイクロンの市場シェア縮小と結び付けました。同じ記事は、この下落は好機だとも論じています。これは同誌の意見であり、事実として確認されたものではありません。市場シェアによる説明も、値動きに対するバロンズ自身の見方です。
6四半期で最高益の数週間後に急落
今回の売りは、マイクロンが10月9日に10-Kを提出してから約1か月後に起きました。これは、米国企業が証券規制当局に提出する年次報告書です。報告書の対象は、急成長した四半期でした。
2026年9月3日に終わった会計年度の第4四半期、マイクロンの売上高は542.29億ドルに達しました。前四半期比で30.81%、前年同期比で379.27%の増加です。
| 2026年度第4四半期 | 金額 | 前四半期比 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 542.29億ドル | +30.81% | +379.27% |
| 営業利益 | 437.51億ドル | +31.31% | +1,097.35% |
| 純利益 | 377.01億ドル |
営業利益は437.51億ドルに増えました。営業利益は、利息と税金を差し引く前の本業の利益です。少なくとも過去6四半期で最高でした。前四半期比で31.31%、前年同期比で1,097.35%増えています。純利益は377.01億ドルでした。
これらの数字は、9月初めに締まった四半期のものです。11月5日の下げを説明するものではありません。下落を決算と結び付けた報道機関もありませんでした。
ソウルと台北も下落して始まる
下げは11月6日のアジア市場にも及びました。CNBCは、ナスダックの急落がアジア全体の半導体株を直撃したと報じました。下落銘柄としてSKハイニックスとサムスン電子の名前を挙げています。
コリア・ヘラルド(The Korea Herald)は、韓国のメモリー大手2社の下落に別の理由を挙げました。同紙は、AIデータセンターをめぐる懸念の広がりと結び付けています。データセンターは大規模な計算施設で、その投資がメモリー半導体の需要をけん引してきました。
台湾では、フォーカス台湾(Focus Taiwan)が、11月6日の台北市場の取引開始直後にTSMC株が値幅制限の下限まで下げたと報じました。値幅制限とは、取引所のルールで1日に株価が下落できる最大の幅です。
サムスン電子とSKハイニックスの投資家にとって、米国市場の動きは毎朝最初の手がかりになります。マイクロンと韓国の2社は、DRAMの主要メーカーです。DRAMはサーバーやスマートフォンで使われる作業用のメモリーです。このため、マイクロンの下落はソウルで注意深く受け止められます。11月6日、韓国の2社は安く始まりました。これを報じた各社の説明は異なっていました。バロンズはマイクロンの市場シェアを指摘しました。コリア・ヘラルドはデータセンター投資への懸念を指摘しました。
情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。