キオクシア7.1%安、上期売上高は436.8%増
NAND大手の上期利益は急増し、配当も決めました。それでも株価の下落は続き、10月9日からの下落率は23.05%に達しています。
キオクシア(Kioxia)は10月30日、2026年9月30日までの6カ月間の売上高が前年同期比436.8%増の4,247,152百万円(約269億ドル)だったと発表しました。NANDフラッシュメモリーを手がける同社は、1株90円の中間配当も決めました。2026年3月期は無配でした。
株価は逆の方向に動きました。キオクシアの東京証券取引所での終値は13,470円(約85.38ドル)でした。前の取引日の14,505円から7.14%下落しました。東京の代表的な株価指数である日経平均株価は、同じ取引日に2.12%下落しました。
営業利益は3兆円を超える
利益は売上高を大きく上回る伸びでした。上期の営業利益は3,264,727百万円(約207億ドル)で、前年同期は130,820百万円でした。同社の純利益にあたる親会社の所有者に帰属する中間利益は2,197,871百万円(約139億ドル)でした。前年同期は58,946百万円でした。
| 9月30日までの6カ月間 | 2026年 | 2025年 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,247,152百万円 | 791,145百万円 |
| 営業利益 | 3,264,727百万円 | 130,820百万円 |
| 親会社の所有者に帰属する中間利益 | 2,197,871百万円 | 58,946百万円 |
| 基本的1株当たり利益 | 1,349.33円 | 36.42円 |
1株当たりの数値はいずれも、2026年10月1日に実施した1株を3株にする株式分割を反映して修正しています。キオクシアは決算を国際会計基準(IFRS)で作成しました。同社によると、監査人のレビューは受けていません。
貸借対照表も膨らみました。総資産は3月31日の3,690,071百万円から、9月30日には5,883,885百万円に増えました。同じ期間に、親会社所有者帰属持分比率は37.9%から49.8%に上がりました。この比率は、親会社の所有者に帰属する持分を総資産と比べたものです。
無配の1年を経て90円配当
今回の配当は、2027年3月期の第2四半期末を基準日とするものです。キオクシアは金額を株式分割前の基準で示しました。このため、分割を反映した現在の株価とは直接比べられません。キオクシアの1株を3株にする株式分割についての解説では、10月1日の前後の数値を比べる方法を説明しています。
支払いは2026年12月8日に始まる予定です。キオクシアは発表資料で、この配当を従来の配当予想の修正と位置づけています。
12月までの業績予想
同社は2026年12月31日までの9カ月間の業績予想も示しました。この期間の売上高は前年同期比405.5%増の6,747,152百万円(約428億ドル)を見込んでいます。営業利益は5,259,727百万円、親会社の所有者に帰属する利益は3,557,871百万円を予想しています。いずれも同社自身の予想です。
NAND価格の動きは韓国の貿易データで確認できます。韓国のフラッシュメモリー輸出物価指数は、韓国の輸出品に含まれるNANDの価格を示すもので、キオクシア自身の販売価格ではありません。2026年9月の指数は245.72(2020年=100)でした。前年同月より244.05%高い一方、8月よりは0.69%低い水準でした。
同じ日には、ソウルからもメモリーの決算が届きました。朝鮮ビズ(Chosunbiz)は、サムスン電子が過去最高益を計上したと報じました。
決算日に10月の下落が深まる
10月30日の下落は、今月の大半にわたって続いた値下がりに重なりました。10月9日から10月30日までに、キオクシア株は円建てで23.05%、米ドル建てで22.92%下落しました。この期間に円の対ドル相場はほとんど動かなかったため、2つの数値は近くなっています。
株価は10月中旬にいったん落ち着きました。10月19日には1.68%上昇して13,600円になりました。10月30日の終値13,470円は、この水準を下回っています。
決算日、キオクシアの下落幅は東京市場全体より大きくなりました。7.14%の下落は、同じ取引日の日経平均株価の2.12%安を上回ります。キオクシアの発表資料は株価の動きについて説明しておらず、この日の売りについて単一の原因は報じられていません。
情報提供のみを目的としたもので、投資助言ではありません。
出典
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