サムスン電子がTCL CSOT株取得、SKハイニックスは米国に新部門
2026年10月30日のサムスン電子とSKハイニックスに関する三つの小さなニュースです。
週の終わりに、韓国の半導体大手2社はそろって海外に目を向けました。サムスン電子は中国のパネルメーカーの株式を引き受けます。SKハイニックスは最大級のテクノロジー顧客に向けて米国部門を新設しました。ソウル市場も10月30日(金)に大きく下落しました。
中国パネルメーカー株を1.27兆ウォンで取得
サムスン電子は、ディスプレイ子会社のサムスンディスプレイが持つ中国のパネルメーカー、TCL CSOTの株式10.16%をすべて取得します。価格は1,271,821百万ウォン、約1.27兆ウォンです。売り手が系列会社のため、株式は取引所ではなく相対取引で移ります。サムスンの取締役会は2026年10月29日に承認しました。
開示資料では、取引額を9.604億ドルとしています。10月28日のレート、1ドル=1,324.30ウォンで換算した数字です。支払日の為替レートによってウォン建ての金額が変わる可能性があるとも記しています。ソウル経済新聞は8.9億ドル、コリア・ヘラルドは9.5億ドルと報じました。
支払いは、韓国内外の承認を得たうえで12月に予定しています。サムスンは目的として戦略的協力の強化を挙げました。取引の進行に伴い条件が変わる可能性があるとしています。
サムスンのテレビ向けLCDパネルを確保
コリア・ヘラルドによると、今回の株式取得はサムスンのテレビ事業向けのLCD調達関係を固めるものです。一方でサムスンディスプレイは高級OLEDパネルに力を注ぎます。朝鮮ビズも、今回の取得をLCDの供給を確保する手段と位置づけました。
価格はサムスン自身の利益と比べれば大きくありません。2026年第3四半期の連結営業利益(速報値)は107.44兆ウォン、売上高は195.25兆ウォンで、10月29日に開示されました。Pacific Tapeは発表時にこの第3四半期決算を報じています。
SKハイニックス、最大顧客の近くに米国部門
SKハイニックスは、開発部門を率いる安炫(Ahn Hyun)社長を新設の米州部門のトップに任命しました。毎日経済新聞、コリア・ヘラルド、朝鮮ビズ、DigiTimesの報道によると、この部門は米国を拠点とします。研究と主要テクノロジー顧客に注力します。
今回の人事は、10月30日(金)のSKグループの定期役員人事で決まりました。郭魯正(Kwak Noh-jung)CEOは続投します。任命は2027年に向けたものです。トップの交代は、半導体会社よりもグループのエネルギー部門で大きくなりました。
DigiTimesは安氏をHBM開発のベテランと呼びました。HBM(高帯域幅メモリー)は積層型のメモリーで、AIプロセッサーの横に配置されます。Pacific Tapeは韓国2社をこちらの解説で比べています。DigiTimesの見方では、業界がカスタム型HBMと半導体設計企業との緊密な協業へ向かうなか、今回の配置で安氏は米国の大口顧客により近づきます。
人事に先立ち、SKハイニックスは10月28日に第3四半期の連結営業利益(速報値)83.33兆ウォンを開示しました。前年同期比632.1%の増加です。少なくとも2025年第2四半期以降で最高の四半期利益となりました。Pacific Tapeは決算記事で報じています。
米テック決算が重荷、SKハイニックスは7.08%安
韓国経済新聞によると、韓国株は金曜日の午前に急落しました。同紙は、米テクノロジー企業の低調な決算でAI投資の規模への懸念が再燃したと伝えました。サムスン電子とSKハイニックスはともに売られたとしています。毎日経済新聞も午前の下落を報じました。
SKハイニックスの終値は1,418,000ウォンでした。木曜日の1,526,000ウォンから7.08%の下落です。韓国の大型企業で構成するKOSPI 200指数に連動するTIGER 200 ETFは、同じ取引日に3.8%下げました。SKハイニックスの下げはこれより大きくなりました。KOSPI全体は3.48%安の5,730.74で取引を終えました。
情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。
出典
- 삼성전자 특수관계인으로부터주식의취득
- Samsung Electronics buys Samsung Display’s TCL CSOT stake to secure LCD supply
- Samsung Electronics Buys $890 Million CSOT Stake From Samsung Display
- Samsung takes over display unit’s China stake to bolster LCD ties
- Samsung Electronics Buys TCL CSOT Stake
- SK Group reshuffles energy leadership
- SK hynix President Ahn Hyun to Lead Newly Established Americas Division
- SK reshuffles energy chiefs, names SK hynix development head to new US role
- SK hynix keeps CEO Kwak, taps Ahn Hyun to lead US big tech push
- SK bets on stability as Jung Seung-il leads energy, Hynix boosts U.S. push
- SK Group retains SK hynix chief, reshuffles energy unit leadership
- SK Hynix taps HBM veteran to lead new American unit
- Samsung Electronics, SK hynix fall as U.S. tech stocks tumble
- Korean stocks tumble as US tech selloff hammers Samsung, SK Hynix
- KRX closing prices (Samsung Electronics, SK hynix, TIGER 200)
- USD/KRW at the 15:30 KST close (statistic 731Y003)
- Samsung Electronics: quarterly results (2025 Q2 to 2026 Q3, consolidated; periodic reports and preliminary results filings)
- SK hynix: quarterly results (2025 Q2 to 2026 Q3, consolidated; periodic reports and preliminary results filings)
関連記事
ニュースのほかの記事
- ラム・リサーチ、株価16%下落後に250億ドルの自社株買いを設定
- 半導体株の売りが拡大、KOSPIは6%下落し2日連続の急落
- マイクロン株が17.5%急落、2020年以来で最悪の1日
- 中間選挙ショックでソウル市場にサーキットブレーカー、半導体株が急落
- TSMCがストップ安、台湾加権指数は3,700ポイント超の下落
- KOSPIでサーキットブレーカー発動、クアルコムがSpaceXと契約
- サムスン、DRAM売上シェア38%を維持 SKハイニックスが差を縮める
- マイクロン株が7%下落、続いて台湾工場の工事中断が報道
- KOSPI急落で半導体株が下落、SKハイニックスはDRAMシェア拡大
- SKハイニックスとサムスン電子、米選挙を受けソウル開場前に3〜5%下落